コラーゲン
きっと、この言葉を知らない人はいないのではないでしょうか?

「美肌・美容」と言ったら、必ずと言っていいほど出てくる成分名であり、世の女性は美肌作りのために積極的に取り入れているはずです。

そんな「コラーゲン」、実は色々と種類があるのはご存知でしょうか?皆さんが良く知っている「コラーゲン」は、「加水分解コラーゲン」・「ゼラチンコラーゲン」・「生コラーゲン」と製造方法が異なった3種類のタイプがあり、それぞれ違う効果を持っているのです。

今回はその3種類のコラーゲンについてのお話です。それぞれの特徴や効果・注意点を知って、今までよりも有効的にコラーゲンを摂取、そしてより良い肌を手に入れましょう!

美肌とコラーゲンの関係

3種類のコラーゲンのお話をする前に、 “コラーゲンとは何か”、そして“どんな効果があるのか”を今一度確認してみてましょう。

コラーゲンとは?

コラーゲンとはタンパク質の1種であり、炭水化物・脂質と合わせ“三大栄養素”と呼ばれる人体を作る大切な成分の1つです。

「コラーゲン」と聞くと「顔の皮膚に効果的」というイメージばかりが先行しますが、実は体全体の皮膚のうち70%、そして私たちの体を作っているタンパク質のうち約30%はコラーゲンでもあるのです。

コラーゲンは肌のような皮膚だけに存在しているのではありません。
骨や血管など、体全体のありとあらゆるところに存在しています。

皆さんの体にどれだけのコラーゲンが存在しているのか、例をあげて説明してみましょう。

例えば、体重53kgの平均的な日本女性の場合、その体内には約3kgのコラーゲンがあると言われています。
500mlのペットボトルで例えると約6本分に相当します。

タンパク質の1種であるコラーゲンは、皮膚だけではなく骨粗しょう症の原因を防いだり、臓器の枠組みを保ったりと、体内のいろいろな部分で重要な役割を果たしています。

コラーゲンが肌にもたらす効果

体にとって重要な役割を果たしている「コラーゲン」。
肌にもたらす効果は具体的にどんなものなのでしょうか?

コラーゲンが肌にもたらす効果はズバリ、「ふっくらした赤ちゃんのような弾力のある肌」を保つことです。

コラーゲンと共に真皮に存在している“エスラチン”という成分が肌のハリを保ち、その“エスラチン”の働きをコラーゲンが支えることで美肌を作っています。

もう1つ、それは肌のみずみずしさを保つことです。コラーゲンは細胞と血管の間で、体に重要な栄養素・酸素の補給、また老廃物を排出する役割も持っています。

コラーゲンが減少すると、体作りに必要な酸素や栄養素が行き渡らなくなったり、老廃物が排出されにくくなったりと、肌トラブルや肌の老化を招きやすくなります。

コラーゲンは美肌というよりも体全体の細胞に働きかける役割を持っていて、結果的に「美肌効果」に繋がっている成分なのです。

コラーゲンには種類がある

さてそんな「コラーゲン」ですが、冒頭でもお話したように製造方法が異なった3種類のコラーゲンがあります。どの製造方法のコラーゲンを選ぶかによって、肌にもたらす効果はもちろん違います。

では早速3種のコラーゲン、「加水分解コラーゲン」・「ゼラチンコラーゲン」・「生コラーゲン」について詳しくお話していきましょう。

加水分解コラーゲン

加水分解コラーゲンの主な成分はアミノ酸で、牛や豚の骨などから抽出したコラーゲンを高温で溶かし、ゼラチン状になったものを加水分解法という加工により分子を細かくしたコラーゲンです。

加水分解法によって生成されたコラーゲンは分子が小さく、肌に浸透しやすいのが特徴です。

加水分解コラーゲンが肌にもたらす効果は、高い保湿力と皮膚の奥までコラーゲンを浸透させることです。

角質層まで浸透したコラーゲンは、内側からしっかりと肌を保湿し、ふっくらしたハリのある肌を作ります。乾燥しやすい方や頻繁に保湿している方にはおすすめのコラーゲンと言えるでしょう。

ゼラチンコラーゲン

ゼラチンコラーゲンは、牛や豚などの哺乳類から40度前後、魚類からは40度以下の温度で抽出し性質を変化させたコラーゲンのことです。

煮こごりなどが冷え固まった時に出るあのゼリー状のテクスチャーが特徴です。皆さんがイメージするコラーゲンは、きっとこの「ゼラチンコラーゲン」のことでしょう。

肌への効果ですが、実はあのプルプルのゼラチンコラーゲンをそのまま摂取しても美肌には直接繋がりません。

それは、口から摂取したゼラチンコラーゲンは消化段階でアミノ酸によって分解されてしまうからです。

近年では、ゼラチンコラーゲンをさらに細かく酵素分解した「コラーゲンペプチド」で摂取している方のほうが多いでしょう。

このコラーゲンペプチドは体内でそのまま吸収され、年齢によって減少していく皮膚のコラーゲンを増加させます。

コラーゲンが増加するということで、肌のキメや弾力性、保湿機能などの肌トラブル全体の改善に繋がる効果をもたらします。

生コラーゲン

生コラーゲンとは、体内に存在する28種類のコラーゲンの1つで“Ⅰ型コラーゲン”というものになります。

このⅠ型コラーゲンの分子は、周辺の水分をしっかり掴んで離さない“3重らせん構造”となっているのが特徴です。

他のコラーゲンも保湿力は十分にありますが、この生コラーゲンの場合、その保湿力は普通のコラーゲンに比べ2倍とズバ抜けています。

ただ生コラーゲンの場合、その分子が大きいので肌への浸透はそこまで良いとは正直言えません。

生コラーゲンは、浸透率を上げてくれる“エスラチン”や“ヒアルロン酸”と一緒に使うと良いでしょう。

効果がアップして、生コラーゲンの保湿効果を十分に肌に届けることが出来ます。

3種類のコラーゲンの副作用・注意点

いくら肌に良いコラーゲンと言っても、やはり副作用はあります。
正しくそれぞれのコラーゲンを摂取するために、注意点を抑えておきましょう。

加水分解コラーゲン

2010年に、小麦を加水分解した成分が含まれた洗顔石鹸を使用し、アレルギー症状が発症したという事例があったことはご存知でしょうか?

この事例は不完全な加水分解によって残った小麦のタンパク質から引き起こったもので、通常の加水分解コムギのコラーゲンではアレルギー症状は出ません。

なぜなら、加水分解された“アミノ酸”と“ペプチド”という成分自体は、アレルギーを引き起こすことはまずないからです。

しかしこの事例のようなケースが稀にあるので、アレルギー体質(特に食物アレルギー)の方はパッケージに表示されている成分表を注意深くチェックするようにしましょう。

出来ればかかりつけの病院の先生に相談することをお勧めします。

ゼラチンコラーゲン

カロリーが高いゼラチンコラーゲンを摂取し過ぎると肥満に繋がり、そのことで色々な病気のリスクを高めかねませんので注意が必要です。

また美肌・美容に良いからとゼラチンコラーゲンを過剰摂取したことで、ゼラチンアレルギーになった事例も過去にあります。なんでも適量というものがあるので、体に害を及ぼさないように気をつけましょう。

生コラーゲン

生コラーゲンは、添加物不使用がほとんどで長持ちするものではありません。出来れば冷蔵庫保存、そして開封後1ヶ月以内で使い切るようにしましょう。

状態の悪いコラーゲンは肌を良くするどころが肌トラブルを引き起こしますからね。

3種類のコラーゲンの摂取の仕方

注意点が分かったところで、今度は効果的なコラーゲンの摂取方法をご紹介しましょう。

加水分解コラーゲン

加水分解コラーゲンの効果的な摂取方法は、加水分解された低分子コラーゲンが配合された化粧水を使用することです。

角質層まで成分が浸透する加水分解コラーゲン入りの化粧水を使うことで、より一層潤いのある肌に近くことが出来ますよ。

ゼラチンコラーゲン

ゼラチンコラーゲンは、鶏皮や豚こま切れ肉・サケやウナギなどの魚に含まれているので、こういった食材を意識的に食事に取り入れるといいでしょう。

また、煮こごりのようにゼリー状のゼラチンコラーゲンを効率的に摂るのも1つの方法です。

しかしコラーゲンには、体の中で作れない“必須アミノ酸”・“トリプトファン”が含まれていないので、肌のたるみには効果を発揮しますが、美肌作りの点では必要なタンパク質が足りません。

そんなタンパク質を補うためにも、卵などの食材も食べるように心がけるようにしましょう。

生コラーゲン

生コラーゲンも加水分解コラーゲン同様、生コラーゲンの成分が配合された化粧水や美容液を利用するのがⅠ番簡単で効果的です。

ここで生コラーゲン入り化粧水・美容液を選ぶポイントです。先ほども触れましたが、生コラーゲンは分子が大きく外側から塗っても肝心な角質層までその成分が行き届きません。

ですので、角質層に浸透を促してくれる“エスラチン”・“ヒアルロン酸”も配合されているものを選ぶようにしましょう。

3種類のコラーゲンを使い分けて美肌を手に入れよう!

いかがでしたでしょうか?

残念ながら、年齢とともに減少してしまうコラーゲンは意識的に補う他方法はありません。言い方を変えれば、コラーゲンを補うことで若い頃のようなハリのある瑞々しい肌に戻すことが出来るわけです。

生活スタイルや摂取方法の好み、肌の悩みは人それぞれでしょう。今回ご紹介した「加水分解コラーゲン」・「ゼラチンコラーゲン」・「生コラーゲン」の3種類の中で気になったものがあれば、早速使ってみてください。

違いを知ることで、以前より効果的にコラーゲンを利用出来るようになると思いますよ。